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Take it easy.

SIerの話を中心に気になったこと等書いていくつもり。

コンサルタントが激務な理由

コンサルタント
何故だか分からないけど学生に人気が高いように思える職業。コンサル目指します!とかいう学生は割といる。
でもまったりがいいです!とかいう学生もいる。

両立できれば望みだけど、まったりを優先する学生がコンサル目指すのは訳が分からない。
でも当人はそう思ってないみたい。

その理解で就活するのはアカン・・・


もう1回コンサルという職業についておさらいしてみようと思う。

ちなみに過去にも似たような記事書いた。

chococranky.hatenablog.com


コンサルタントの役割

SIerであれば主に

  • 業務要件定義
  • システム要件定義
  • システム化の検討
  • 見積り

等を行う。ウォーターフォールモデルの基本設計より前を担当する。

  • お客さんは〇〇という課題を抱えている
  • 〇〇を解決するにはAAという方法がある。(自社の利益のため、おのずとシステム開発になる)
  • AAを実現するためにはBBという技術が適していると思われる。

みたいな検討をする。前も言ったけど、どうやって作るかよりも何を作るかを重視する。
そしてこのフェーズでは基本、実装はしない。


実装はしないといってもITに関する知識や感度の高さは人一倍求められる。

  • その技術で何ができるのか
  • その技術はどういった要素から構成されているか
  • 開発時の制約や必要な開発環境は?
  • 過去の導入事例はあるか?(リスク予知)

等はシステム開発案件を作成する時に知ってないときついので。
ITという日進月歩であり成長産業に身を置く人間にとって、学習コストが高いというのは激務ポイントの1つです。


成果物のゴールが決まっていない


忙しい原因その1。

プログラマみたいに「〇〇という引数から××という値を返せというモジュールを作る」というような明確な成果物の定義がない。

大体顧客要求をもとに企画書を書くので、

  • システムの構成を定義する(サーバーやミドル、開発言語等の指定は一切ないのは普通)
  • 現状の業務に対して効果的な在庫管理の方法を提案する
  • システム導入後の業務フローを考察する
  • 導入後のランニングコストを試算

とかそんな感じ。

で、それらの内容に対して顧客がどれだけ納得するかどうかが全て。

納得しなければ他の会社のコンサルが提案した内容が採用されて開発案件は流れて売り上げ確保ならず。って感じになる。


「どうすればお金を出してもらえるか」ってのは別にITコンサルに限らずいろんな会社が苦心してる内容だと思うけど、どこまでやればいいのか見えづらいというのはサービス過剰気味のこの国においては激務を生む原因の1つになる。

仕事の進め方も決まってない


忙しい原因その2。

厳密に言うと大まかにはこういう分析しましょうとか、思考のフレームワークとかまとめておくべき考えみたいなものは一応ある。

ただ、明確な成果物定義がない以上委任契約で仕事をするコンサルタントという職業と、サービス過剰気味のこの風潮の相性がすこぶる悪い。

顧客によっては検討のスケジュールから会議体の設定までSIer側に全部振ってきたりとか割とある。

言い分は、「仕事を受けたんだから全部やるのが当然」というような決まり文句。

下手したら社内政治やよく分からんシステム構成の制約になりうる事情等もこちらから積極的にヒアリングしなければならない。
(某金融系の仕事とか割とそういうのがあるとは聞く)


また、前述の仕事のゴールが見えづらいので最低限作っておけばいいのかと言うと顧客の人間性やシステム投資の考え等、人間的な部分に振り回されやすくなる。

なお、上流工程になればなるほど人に振り回される機会は増える。
(余談だけど下流工程になれば機会は減るかもしれないが振り回された時の影響は大きくなる。急な仕様変更とか。)


言われたことをやる感覚でいると、一体どこまでやればいいんだって気持ちになることうけあい。

個人的には情報サービス業っていう言い方はマジでやめたほうがいいと思ってる。
サービスは無償という考えを持つ人は年配の方に多く、企業の上層にいるのは基本的に年配の方なので。

ちなみに委任契約とかの言葉については以下。

chococranky.hatenablog.com


おわりに

激務な理由ばっか書いたけどいいところもある。
それは以下参照。

chococranky.hatenablog.com


いや俺は開発で生きていくんだって人は開発だけやる会社にいけばいいし、
システムの構成とか考えたり、何をどうすればこの問題が解決できるのか、ITという道具をフルに使って考えてみたいって人はコンサルファームに行けばいい。

まだどちらか決めかねているような場合はSIerでいいと思う。一次受けの大手であれば恐らく両方やる機会はあるはずなので。
ただ、人月商売というビジネスモデルを採用している背景と、SIerで新卒にコミュニケーション能力を求める背景から考えると、

  • 単価高いコンサルとして売り出したい とか、
  • プロマネとして使って直外比率を上げて利益伸ばしたい

という狙いはあるはずなので、SIerというジャンルの会社に入るのであればいずれコンサルかプロマネへのキャリアチェンジを余儀なくされる。